受験生の皆様はまずお疲れ様でした。気を抜かずに頑張ってください。で、難化易化を繰り返し、ちょうどの塩梅が1979年の共通一次からなかなか出せない現共通テスト。
今年の共通テスト数学については、
実際の問題構成を細かく見ていくと、
**「内容が急に高度化した」というよりも、
“試験としての負荷が確実に重くなっている”**ことが分かります。
以下では、問題の構造を分解しながら、
なぜ「難化している」と評価できるのかを整理します。
分野は標準だが、構成が重くなっている
まず出題分野を見ると、
- 集合・命題
- データの分析
- 空間図形
- 確率
と、特別に難解な分野が増えたわけではありません。
扱っている内容自体は、過去の共通テストやセンター試験と大きく変わりません。
それにもかかわらず難しく感じられたのは、
分野ではなく、
「使わせ方」「組み合わせ方」が重くなっているから
だと判断できます。
1問の中に「工程」が増えている
今年の問題を見ていくと、
- 条件を読み取る
- 数式や関係を整理する
- 計算する
- その結果を次に使う
という流れが、
1問の中で長く連続する問題が増えています。
つまり、
- 途中で一度区切れる問題
よりも、 - 最後まで一気に走り切らないといけない問題
の比率が高くなっています。
これは、
- 内容の難しさではなく
- 「処理し続ける時間」と「集中の持続力」
を、例年より強く要求している構成だと言えます。
この時点で、
試験としての負荷は、
例年より確実に重くなっている
と判断できます。
「途中ミス」が致命傷になりやすい構造になっている
誘導型の問題が多いこと自体は、共通テストの特徴です。
しかし今年は特に、
- 最初の読み取り
- 最初の計算
がズレた場合、
その後の小問が、
まとめて崩れやすい構成
になっていました。
つまり、
- 少しの読み違い
- 少しの計算ミス
が、
1点失うのではなく、
まとまった点数を一気に失う構造になっています。
これは、
- 実力があっても
- 本番の緊張や時間圧で崩れやすい
試験設計であり、
安定して得点する難しさが増していると言えます。
まあ、数学ってそういう科目ですけどね。それが今年はやや強めだったかと。
メネラウスの定理
Twitterで「メネラウスの定理が思いつくかどうかで10点以上差がつくのは試験としてどうなんだ」的な投稿を見かけましたが、ひらめいたら高得点が近づくのは試験として当たり前ですし、解法なんて大なり小なりそうやろ、と思います。
それだけではなく、メネラウスというのは発展的な内容が必要な生徒は中学生でも習います。高校生ではほぼ常識で、そんなものはみんなに思いついてほしいです。ただ、メネラウスの定理を知ってる生徒・使える生徒のうち、何割の生徒が「なぜそうなるのか」まで理解できているのかはなはだ疑問です。なぜメネラウスの定理がそうなるのか理解できていたら、ひらめきも出やすくなります。
なので、普段から公式をただ覚えてあてはめるのではなくて、なぜそうなるかというところを大切にする、深い学習を日頃からしていきましょう。
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